WALLAは、大石一貴、大野陽生、前田春日美、吉野俊太郎の4名によって、2019年の夏に東京都小平市で始動したスペースです。二階建ての一軒家で、普段は共同運営する4人が二階をそれぞれのアトリエとして使用するほか、一階のギャラリースペースを使用しての展覧会やイベントなどを不定期に企画開催しています。WALLAとは「がや」や「賑やかし」など、いわゆる「エキストラ(=その他大勢)」的な効果のことを意味し、アーティスト・コレクティブのような芸術家集団としての団体名ではなく、主義主張を一にしない、あくまでも共有された場所のみを指す言葉として名付けられました。作品制作に一人集中できる環境を求める者もいれば、一つのグループを持つことで自身の制作へのモチベーションを維持できる者もいる。はたまた作品の制作よりも企画の制作に関心のある者もいる。そうしたバラバラの欲望を達成できる場として共有されています。