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嘔吐学vol.2「greenery efficacy」

2021/04/16 –––> 04/25

川田龍、北林加奈子による二人展「嘔吐学vol.2 greenery efficacy」を開催しました。本展は、吉野俊太郎による企画「嘔吐学」シリーズの第二弾となります。

(*vol.1の様子はこちらのアーカイブページをご覧ください→https://shntryshn.com/outology.html

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展示者:川田龍、北林加奈子

「嘔吐学」とは、美術家の吉野俊太郎が仕掛け人を務める、二人展の連続企画です。本企画ではそれぞれお声がけする二名に、制約付きの展示空間における二人展に挑んでいただきます。

「嘔吐学」というタイトルは、展示者や展示物ではないものから展示自体が干渉されていく様子を不快なもの=ノイズNoiseとして捉えたところから発展し、決定しました。Noiseとは一説では、古ギリシャ語のNausia(船の-病)などの「船酔い」を意味する言葉が由来であると考えられており、現在の「吐き気」の英表現 Nauseaへとも関係する言葉です。

サルトルは著作『嘔吐(La Nausées)』の中で、主人公ロカンタンのあらゆるものへの吐き気の苦悩を描写しますが、これは個の唯我を脅かす客体の存在に、無限に嫌悪感を抱き、嘔吐として表現してしまうという話にも解釈できるだろうと考え、本展示における展示者や展示物などにとっても同様に、ある「吐き気」を抱き続けながらの展示体験になるだろうと推測しています。

一年前の前回は「作品のある展示室に入れない」という制約のもと開催しましたが、今回第二回では「緑色の光がある」という条件下で、川田龍と北林加奈子の二名の美術家に二人展を展開していただきます。展示者の意図しない光線は、展覧会そのものの印象に影響を及ぼしてしまい、そればかりか作品そのものの意味すらも変容させてしまう危険を孕んでいます。しかもこの作家たちにとって光とは、コンセプトにおいても作品演出においても極めて重要な役割を持つ要素です。光という逃れようもない制約空間で、果たして展示とはどのように生成され得るのか、ぜひ多くの方に観測いただければと思います。

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企画:吉野俊太郎

DMデザイン:カワイハルナ

展示内テキスト:伊藤亜紗

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